全国大学高専教職員組合(全大教)は、1989年に結成されました。国公立大学、国立高専、大学共同利用機関の教職員組合の連合体で、現在は108の組合が参加しています。各教職員組合には、教員(附属学校教員を含む)、事務職員、技術職員、図書館職員、看護師等の医療職員、海事職員などの大学・高等教育機関に働くすべての職種の人々が加入しています。

 全大教は、大学・高等教育の充実と発展、そこで働く教職員の賃金、労働条件の維持改善や地位向上のために活動しています。

 大学・高専・大学共同利用機関は、学術研究と高等教育を一体的に遂行することによって、知の営為を継承・発展させるとともに人材を養成するという重要な任務を担っています。そのためには、教職員の自由で伸びやかな発想と自主的で自律的な活動なくして機能できませんし、それを現実のものとするためには、よりよい生活・労働条件と教育研究環境とが確保されなければなりません。憲法はこれを「学問の自由・大学の自治」として保障しています。

 私たちは教職員の待遇改善・地位の確立と教育・研究・医療の充実を一体のものとして捉え、その改善を通じて、学術研究と高等教育の未来を築き上げることが責務だと考えています。

 また私たちは、いずれのナショナルセンターにも加盟せず組織的には中立の立場で活動しており、他団体との共同については、所属の違いをこえた幅広い共同を追求しています。